プロジェクトの概要

2020年、池袋駅から徒歩4分の立地に誕生した『Hareza池袋』。大規模ホールや映画館を含む商業施設エリアと、地区最大級のフロア面積を誇るオフィスエリアが併設された池袋の新たなシンボルとして注目されている複合施設です。オフィスエリアの高層部8フロアの内装工事を担当したのが、サンケイビルテクノのプロジェクトチーム。2019年から着工し、途中新型コロナウイルスの感染拡大による影響に翻弄されながらも、約1年4ヶ月という長期大型プロジェクトを走り抜けました。プロジェクトマネージャー(以下PM)として携わった2人が、当時を振り返ります。

 

プロジェクトメンバー紹介

写真左:
A・S
2017年新卒入社。オフィスや店舗、ホテルなど、分野を問わず幅広い内装に携われるサンケイビルテクノに魅力を感じて入社。マイブームは美味しいパン探しで、休日はサイクリングがてら気になるお店を巡っている。

写真右:
N・I
2015年中途入社。前職では住宅の販売営業を経験し、新たな分野に挑戦するためにサンケイビルテクノに転職。休日の楽しみはロードバイクを走らせること。お気に入りの行き先は江ノ島。

着工までの調整・打ち合わせ

I:私たちは内装工事や空調設備や電気などを施工する「B工事」を担当しました。「見積もりや工事スケジュールの調整」「図面通りに施工するための現場管理」の2つが主な役割です。

S:特に工事前の調整作業が苦労しましたよね。ビルオーナー、テナント様、設計会社、協力会社といった様々な立場の人と準備を進めていくのですが、予算や作業日数など皆さんの優先事項は違います。例えば、テナント様の希望する営業開始日までに引き渡ししたいけれど、その日程では協力会社さんの作業時間が足りない……といったズレが生じることがあります。そこで私たちが双方と話をし、最善の方法を提案するのです。

I:様々な要望を叶えようとすると混乱しそうになりますが、その度に「滞りなく工事を終える」というゴールに立ち返って考えました。すると、PMとして自分がどう動くべきかが見えてくるんですよ。

 

現場管理

S:何事も先読みして動くことが、この仕事にとって大切。現場で起こりうるリスクを想定して対策しておく必要があります。

I:打ち合わせ段階では、各フロアの工事が始まるタイミングが同じでした。何社もの協力会社さんが同時に工事を開始すると、荷物の積み下ろしに使うエレベーターでバッティングが起きる可能性があったのです。一社が積み降ろしている間は、他社さんは使えません。そのロスタイムを最小限に抑えるため、あらかじめ考慮したスケジュールを組みました。

S:テナント様に丁寧にご説明することも、図面を一つずつ確認することも、全ては「滞りなく工事を終える」ため。自分が先読みして動いた分だけ、工事が順調に進むんですよね。

I:「舗装されていない歩きにくい道を整備する」ような感覚ですね。大きな岩や水たまりといったリスクを想定し、回避する。全員が気持ちよく歩けるように調整することが、私たちサンケイビルテクノのクオリティです。

 

工事品質の担保

I:緊急事態宣言下でのプロジェクトだったため、より私たちの「調整力」が求められていたのではないかと思います。打ち合わせが急遽オンラインになるなど、これまでとは異なる環境で準備を進めていました。そのため、連絡はいつも以上にこまめに取り合い、関係者各位に不安や疑問が残らないように心がけました。

S:工事自体の準備ももちろんですが、協力会社さんとの現場の空気感を作っていくこともPMの大切な仕事ですよね。対面の打ち合わせが減り、関係性が作りづらくなっていたので、現場では積極的に会話するよう心がけました。互いに質問したり確認したりしやすい環境が作れていたと思います。

I:PMとしての指示も出しやすくなり、工事の品質向上に繋がりました。

プロジェクトを終えて

S:会社としても比較的大きい規模の案件だったので、チーム内でも上司部下関係なく相談しやすい空気がありました。当時メンバー4人のデスクが横並びだったこともあり、あの4席には不思議な一体感がありましたよね(笑)。あとは、Iさんのサポートに何度救われたことか……。

I:「あれどうなった?」「ここの確認大丈夫そう?」って。重箱の隅をつつくような確認ばかりしていたので、Sさんに嫌われないか内心ヒヤヒヤしていました(笑)!

S:Iさんのツッコミにとても助けられたんですよ! これからもぜひお願いします。

I:振り返ると大変なこともたくさんありましたが、改めて「ああ、自分はこの仕事が好きだな」と感じられたプロジェクトでもあります。たくさんの情報から最善の方法を自分で組み立て、相手に提案する。それを受け入れていただけると嬉しいんですよね。

S:テナント様に引き渡しした際に「担当してくれてありがとう」という言葉をいただけたときは、「頑張ってよかった!」と心の底から思いました。この経験を生かして、今度はオフィス以外の内装にも挑戦してみたいです!